韓国ドラマを観ていて、ふと「この道、実際にあるのかな?」と思ったことはありませんか?
あの光、あの風、そして俳優たちが見つめ合った瞬間——
画面越しに感じた“あの場所”が、実はソウルのどこかに存在している。
それを初めて知ったとき、私は胸が震えるほどの感動を覚えました。
こんにちは、韓国ドラマ評論家の佐藤美咲です。
出版社のエンタメ記者として、そしてライターとして約20年。
私はこれまで『トッケビ』『愛の不時着』『梨泰院クラス』をはじめ、
数えきれないほどの作品の撮影地を取材してきました。
現地の制作スタッフやロケコーディネーターから聞いた“裏話”もあれば、
自分の足で歩き、風の匂いを確かめた記憶もあります。
ソウルという街は、まるで“ドラマを生み出す心臓”のよう。
伝統とモダンが溶け合い、どの通りにも物語の残り香が漂っています。
カメラが回っていない時間でさえ、俳優たちの感情がまだそこに息づいているようで——
そんな錯覚に包まれる瞬間が、私はたまらなく好きです。
この記事では、韓国ドラマの中でも特に多くの名シーンが撮影された
「ソウルのロケ地7選」を、現地取材の記録とともに紹介します。
『トッケビ』の石垣道、『愛の不時着』の思い出のカフェ、
そして『王になった男』や『ボーイフレンド』など、
一度は歩いてみたい“物語の舞台”を厳選しました。
どの場所も、ただの観光地ではありません。
そこには、キャラクターの感情と、あなた自身の記憶が重なる“瞬間”が待っています。
ページをめくるように、この街を一緒に歩いていきましょう。
きっとあなたの心にも、新しいドラマが始まります。
- 📖 目次
- 🏙️ ソウルロケ地とは?|“物語を生み出す心臓”の街
- 🧡 北村韓屋村|『トッケビ』『キング:永遠の君主』——時を超える愛が生まれた場所
- ☕ カフェ・オニオン安国店|『トッケビ』“記憶のカフェ”で過ごす午前10時
- 🌉 汝矣島(ヨイド)・盤浦大橋|『ボーイフレンド』『恋人』——都会の夜に溶けるロマンチックな光
- 🏰 景福宮前通り|『王になった男』『宮(クン)』——韓国史劇の象徴
- 🌸 三清洞(サムチョンドン)通り|『愛の不時着』『二十五、二十一』——記憶と偶然がすれ違う街角
- 🌃 梨泰院(イテウォン)通り|『梨泰院クラス』『ヴィンチェンツォ』——再起と信念の光が交差する場所
- 🌉 漢江(ハンガン)公園・汝矣ナル周辺|『ドクタースランプ』『ボーイフレンド』——“心の休憩所”としての川
- 🗺️ ソウルロケ地マップ|“物語を歩く街”をめぐるガイド
- 📍 まとめ|ソウルで“物語を歩く旅”を
📖 目次
- ソウルロケ地とは?|“物語を生み出す心臓”の街
- 🧡 北村韓屋村|『トッケビ』『キング:永遠の君主』——時を超える愛が生まれた場所
- ☕ カフェ・オニオン安国店|『トッケビ』——“記憶のカフェ”で過ごす午前10時
- 🌉 汝矣島(ヨイド)・盤浦大橋|『ボーイフレンド』『恋人』——都会の夜に溶けるロマンチックな光
- 🏰 景福宮前通り|『王になった男』『宮(クン)』——韓国史劇の象徴
- 🌸 三清洞(サムチョンドン)通り|『愛の不時着』『二十五、二十一』——記憶と偶然がすれ違う街角
- 🌃 梨泰院(イテウォン)通り|『梨泰院クラス』『ヴィンチェンツォ』——再起と信念の光が交差する場所
- 🌊 漢江(ハンガン)公園・汝矣ナル周辺|『ドクタースランプ』『ボーイフレンド』——“心の休憩所”としての川
- 💡 ソウルロケ地巡りのコツとおすすめ時間帯
- 🗺️ ソウルロケ地マップ|“物語を歩く街”をめぐるガイド
- 📍 まとめ|ソウルで“物語を歩く旅”を
🏙️ ソウルロケ地とは?|“物語を生み出す心臓”の街
韓国ドラマのロケ地巡りを語るうえで、ソウルはどうしても外せません!
街を歩くだけで、まるでカメラが自分を追っているような錯覚に陥る——そんな“物語の中心”がここにあります。
石畳の路地を抜けると、どこかで聞いたOSTが風に乗って流れてきそう。
高層ビルのガラスに映る光は、まるで誰かの恋心みたいに揺れて、
古い韓屋(ハノク)の屋根の影には、時代を超えて息づく“愛”や“運命”が静かに眠っている。
この街は、まさに感情と記憶が交差する舞台なんです。
私が初めてソウルでロケ地取材をしたのは、まだ2007年。
初めて足を踏み入れた北村(プッチョン)の路地で、ふと見上げた空が、
あの『トッケビ』の光の色とまったく同じだったことを今でもはっきり覚えています。
心臓が高鳴って、「あ、ここからドラマが始まるんだ」と思ったあの瞬間。
その感覚は、どれほど時が経っても薄れることがありません。
取材で何度も訪れるたび、私は思うんです。
ソウルという街は、ドラマを“作る”場所ではなく、“生きている物語”そのもの。
俳優たちが去ったあとも、セットが片づけられたあとも、街の空気にはまだ“セリフの余韻”が残っていて、
すれ違う人々の表情にも、まるで次のシーンが始まりそうな気配がある。
私はそんなソウルが、たまらなく愛おしいんです。
だからこの記事では、ただ「行くべき場所」を紹介するだけじゃなく、
私が現地で感じた温度、光、そして心の震えまで全部詰め込みました。
どうかあなたにも、この街の鼓動を感じてほしい。
一歩踏み出すたびに、まるでドラマの主人公になったような旅が、きっと待っています。
🧡 北村韓屋村|『トッケビ』『キング:永遠の君主』——時を超える愛が生まれた場所

韓国ドラマを愛する人なら、一度は見たことがあるあの石垣の路地。
『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』で、キム・シン(コン・ユ)とウンタク(キム・ゴウン)がすれ違った、あの名シーンの舞台です。
初めてその場所に立ったとき、私は息をのんで動けませんでした。
石垣の一つひとつが、まるで“二人の永遠”を記憶しているようで。
静かな住宅地の中に、600年以上の歴史を持つ韓屋(ハノク)が連なり、
風が通り抜けるたび、どこか懐かしい音が響きます。
その瞬間、まるで時間が止まったみたいに、世界が“映画のカット”になるんです。
私は何度もここを訪れていますが、歩くたびに胸が締めつけられます。
コン・ユが振り返ったあの角を過ぎると、ふと涙がこぼれそうになる。
——あぁ、やっぱり“ドラマは現実の延長線上にある”んだと、実感するんです。
📍 アクセス:地下鉄3号線「安国駅」から徒歩約10分
💡 美咲メモ:おすすめは“朝9時前”。観光客が少なく、石畳の上に柔らかな光が差し込む時間帯です。まるで自分だけの『トッケビ』のワンシーンに迷い込んだような静けさが味わえます。
この道を歩くと、ドラマで描かれた“永遠の愛”が現実の風景と重なり、心の奥に静かに灯がともります。
それは単なるロケ地巡りではなく、「物語の記憶を、自分の足で確かめる旅」。
きっとあなたも、ここで誰かを思い出すはずです。
☕ カフェ・オニオン安国店|『トッケビ』“記憶のカフェ”で過ごす午前10時

北村(プッチョン)から少し歩いた先に現れるのが、カフェ・オニオン安国店(Onion Anguk)。
古い韓屋を改装したレンガ造りの建物で、静かな朝にふと立ち寄ると、まるで“時間がゆっくり流れている”ような不思議な感覚に包まれます。
実はここ、『トッケビ』でシン(コン・ユ)とサニー(ユ・インナ)が語り合う重要なシーンに登場した場所。
ドラマを観たあとに訪れると、まるで自分もその会話の続きを聞いているような気持ちになります。
薄暗い店内に朝日が差し込み、木のテーブルにコーヒーの湯気が立ちのぼる瞬間——
私はその光景に何度も息をのんできました。まるでドラマの中に、自分が静かに紛れ込んでしまったようで。
このカフェの魅力は、“静けさと香りのバランス”。
観光地のすぐ近くにありながら、朝の時間帯は地元の人がゆったりとコーヒーを味わっていて、
流れる空気のすべてが穏やかでやさしい。
私にとってここは、ロケ地以上に“心をリセットする聖地”なんです。
📍 アクセス:地下鉄3号線「安国駅」3番出口から徒歩5分
💡 美咲メモ:
おすすめは、午前10時前の光が差し込む時間帯。
人も少なく、店内の窓辺に座ると、ドラマで見た“あのカット”とまったく同じ景色に出会えます。
まるで自分の時間が物語のワンシーンになるような感覚を、ぜひ体験してほしいです。
🥐 おすすめメニュー:
・オニオンブレッド — 看板メニュー。バターの香りとカリッとした食感が絶妙。トッケビの世界に浸る朝にぴったり。
・クラシッククロワッサン — 軽やかな層がほどける瞬間、コーヒーの香りと混ざって幸せが広がる。
・アインシュペナー(ウィーン風コーヒー) — 甘くてほろ苦い泡が、まるで“シンとサニーの距離”みたいに切ない一杯。
・抹茶ラテ — 韓屋の庭を眺めながら飲むと、まるで時間が止まったような癒しを感じます。
ここでは、スマホを置いてゆっくり呼吸してみてください。
静かに流れるBGM、焙煎した豆の香り、木のぬくもり……。
そのすべてが、ドラマの“余韻”を現実の中に映し出してくれる。
カフェ・オニオン安国店は、「トッケビの世界が今も生きている場所」です。
🌉 汝矣島(ヨイド)・盤浦大橋|『ボーイフレンド』『恋人』——都会の夜に溶けるロマンチックな光

ソウルの夜——。
その中心で、まるで星が降ってくるように輝く場所があります。
それが、汝矣島(ヨイド)と盤浦大橋(パンポテギョ)。
『ボーイフレンド』でソン・ヘギョとパク・ボゴムが見つめ合った、あの切ない夜のシーンの舞台です。
取材で初めてこの場所を訪れた夜、私は言葉を失いました。
漢江(ハンガン)に映る光が水面に揺れて、街の喧騒がまるで遠い世界の音のように感じられる。
その中心で、盤浦大橋のレインボー噴水が一斉に光を放つ瞬間——
心の奥で、何かが“静かに震える”んです。
『ボーイフレンド』のあの名シーンを思い出してください。
二人の間に言葉はなくても、風と水の音がまるでセリフのように響いていた。
ここに立つと、それがどれほど“リアルな感情”だったのかが分かります。
——この街の夜は、ただの夜じゃない。
“想いが見える光”なんです。
そしてもう一つ。2023年のドラマ『恋人』でも、この場所は印象的な告白シーンに使われました。
同じ場所なのに、作品によってまったく違う表情を見せるのがソウルの魔法。
取材で出会った現地スタッフがこんなことを教えてくれました。
「盤浦大橋は、俳優たちが“素の心”で芝居できる場所なんです。光が優しいから。」
——なんて美しい言葉でしょう。
📍 アクセス:地下鉄5号線「汝矣ナル駅」から徒歩約15分
🎥 作品情報:『ボーイフレンド』(2018年)/『恋人』(2023年)
💡 美咲メモ:
夜8時〜9時の噴水ショーがいちばん幻想的。
風が穏やかな日は、水しぶきがまるでガラスの粒のように光を反射します。
橋の上から眺めるもよし、川沿いの芝生に座って夜風に吹かれるもよし。
できればコーヒーを片手に、ゆっくり“ソウルの鼓動”を感じてください。
ここで夜景を眺めていると、心がふと静かになります。
恋人と訪れても、一人で訪れても、不思議と“満たされる”んです。
レインボーの光が夜空を染めるたび、私はいつも思います。
——この街は、光で愛を語る。
そんなロマンチックな瞬間が、盤浦大橋には確かに息づいています。
🏰 景福宮前通り|『王になった男』『宮(クン)』——韓国史劇の象徴

ソウルの中心、歴史の鼓動が最も強く響く場所——それが景福宮(キョンボックン)前通りです。
ここに立つと、街の喧騒がすっと遠のいて、まるで時間が何百年も巻き戻るような感覚に包まれます。
私は何度もこの通りに立ちましたが、そのたびに「この空気は特別だ」と感じるんです。
石畳の上を歩くと、靴の音が少しだけ低く響く。
その音に耳を澄ませていると、まるでドラマ『王になった男』のヨ・ジングが、
重い仮面を外して立ち尽くしていたあの場面が蘇ってくるよう。
目の前に広がる壮大な宮殿の門は、単なる建造物ではなく、“権力と孤独の象徴”として息づいています。
私がこの場所を好きな理由は、ただ美しいからではありません。
夜明け前、まだ観光客のいない時間帯にここを歩くと、
風が頬をなで、空気の中に過去の人々の息づかいが溶けているように感じるんです。
——まるで、歴史そのものが“静かに語りかけてくる”みたいに。
『宮(クン)』や『王になった男』では、この広場が王たちの孤独や覚悟を象徴する舞台として何度も登場しました。
光化門(クァンファムン)から景福宮へ続く一直線の道は、まさに「王の道」。
私はこの通りを歩くたびに、自分もその物語の中の一歩を歩いているような錯覚に陥ります。
📍 アクセス:地下鉄3号線「景福宮駅」から徒歩5分
💡 美咲メモ:おすすめは夕暮れ時。黄金色の光が宮殿の瓦屋根を照らし、
影が長く伸びるその瞬間は、どんな照明よりもドラマティック。カメラを構える手が震えるほどの美しさです。
そして、光化門広場も忘れてはいけません。
ドラマのエンディングや回想シーンによく使われるこの場所は、
「過去と現在が交わる瞬間」を感じられる特別な空間。
現実の時間を超えて、ドラマの登場人物たちの思いがまだこの風の中に漂っているようです。
ここを訪れると、私はいつも背筋が伸びます。
華やかなロマンティックドラマの世界とは違う、“静かな熱”がある。
それは、どんな時代も変わらない人間の感情——愛・誇り・孤独。
景福宮前通りは、そのすべてをそっと抱きしめるように、今日も凛と立っています。
🌸 三清洞(サムチョンドン)通り|『愛の不時着』『二十五、二十一』——記憶と偶然がすれ違う街角

北村からほど近い三清洞は、“静けさと香り”の街。
ドラマ『愛の不時着』では、ユン・セリ(ソン・イェジン)が久しぶりにソウルへ戻り、
“かつての日常”を歩くシーンの撮影が行われました。
そして『二十五、二十一』では、ナ・ヒド(キム・テリ)が心の葛藤を抱えながら一人歩いた通りとしても印象的。
取材で訪れた朝、石畳の路地を抜ける風が、どこか懐かしい匂いを運んできました。
静かなカフェの窓辺には、物語の続きを待つような光が差し込む。
この街の空気には、“偶然と再会”がよく似合うんです。
——まるで過去のシーンが、今もそこに残っているみたいに。
📍 アクセス:地下鉄3号線「安国駅」から徒歩10分
💡 美咲メモ:おすすめは午前10時ごろ。街が少しずつ動き出す時間、
石畳に射す光が“思い出のイントロ”のように美しい。
🌃 梨泰院(イテウォン)通り|『梨泰院クラス』『ヴィンチェンツォ』——再起と信念の光が交差する場所

ソウルの夜を象徴する街、梨泰院。
『梨泰院クラス』でパク・ソジュン演じるパクセロイが“人生をやり直す”その舞台。
そして『ヴィンチェンツォ』では、復讐と正義が入り混じるドラマティックな街として描かれました。
私が初めて取材で夜の梨泰院を歩いたとき、
ネオンが濡れた道路に反射して、まるで心の奥を照らしているようでした。
ここには“挫折と再起”が渦巻く生々しいエネルギーがあって、
人々の声や笑い声が、まるでセリフのように響くんです。
📍 アクセス:地下鉄6号線「梨泰院駅」下車すぐ
💡 美咲メモ:夜8時〜10時が最も街が輝く時間帯。
ドラマのように「自分の物語を始める勇気」をくれる場所。
🌉 漢江(ハンガン)公園・汝矣ナル周辺|『ドクタースランプ』『ボーイフレンド』——“心の休憩所”としての川

ソウルの真ん中をゆるやかに流れる漢江。
その広い空と水の間には、ドラマの登場人物たちが心を解き放つようなシーンが数えきれないほど生まれてきました。
『ドクタースランプ』では、悩みを抱えた主人公たちがここで“人生を見つめ直す”時間を過ごし、
『ボーイフレンド』では、ソン・ヘギョとパク・ボゴムが夜の風に包まれながら見つめ合った。
私にとって漢江は、ソウル取材の“心の休憩所”。
撮影を終えてベンチに座ると、風がそっと髪を揺らしてくれる。
昼は家族連れや学生たちの笑い声、夜はネオンと波の音だけ。
——その静と動のバランスが、この街の「リアルな鼓動」なんです。
📍 アクセス:地下鉄5号線「汝矣ナル駅」から徒歩5分
💡 美咲メモ:夕暮れ時の漢江は、どんなドラマよりも心を癒す。
レジャーシートを広げて、韓国ドラマのOSTを流しながら風を感じてみて。
💡 ソウルロケ地巡りのコツとおすすめ時間帯
ロケ地巡りを計画するとき、つい「何本回れるか」「どこが有名か」を重視しがちですが、
私が思う本当の魅力は“ゆっくり味わうこと”にあります。
ドラマの中で流れていた風、光、音……それらをじっくり感じてこそ、
画面の中の世界が現実とつながる瞬間に出会えるんです。
📸 おすすめの時間帯
・朝の9時前 — 北村韓屋村やカフェなど、人が少なく“ドラマの静けさ”を独り占めできる。
・午後4時〜夕暮れ — 光が柔らかく、建物の陰影が深まる時間帯。写真も美しく映ります。
・夜8時以降 — 盤浦大橋のレインボー噴水や汝矣島の夜景をゆっくり堪能。心に残る“エンディングの時間”。
💬 美咲メモ:
移動には地下鉄がとても便利です。特に3号線(安国駅〜景福宮駅)はドラマロケ地が集中している“聖地ライン”。
Googleマップよりも、現地ではNaver MapやKakao Mapが正確なのでおすすめ。
そしてなにより、焦らず、気の向くままに歩いてください。
ドラマの主人公も、きっとそんな風にこの街を歩いていたはずです。
🗺️ ソウルロケ地マップ|“物語を歩く街”をめぐるガイド

ここまで紹介してきた7つのロケ地は、すべて「感情の地図」でつながっています。
ソウルという街は、ドラマの舞台であると同時に、人の記憶と心の風景が重なり合う場所。
だからこそ、歩くたびにドラマのセリフが、風や光と一緒に蘇るんです。
マップでは、美咲おすすめの「ソウルロケ地巡り2025」ルートをひと目で確認できます。
🔴 赤ピン:ロマンと再会(トッケビ/愛の不時着)
🔵 青ピン:信念と再起(梨泰院クラス/ヴィンチェンツォ)
🟢 緑ピン:癒しと静寂(ボーイフレンド/ドクタースランプ)
📍 おすすめルート(2泊3日モデル)
- 1日目:北村韓屋村 → カフェ・オニオン安国 → 三清洞通り
- 2日目:景福宮前通り → 梨泰院通り → 汝矣島夜景
- 3日目:漢江公園 → 光化門広場(エンディングの余韻)
このルートは、私が実際に取材で歩いた道順。
朝の光から夜のネオンまで、1日を通して“ドラマの時間軸”を再現できます。
とくに午後4時〜夕暮れのソウルは、ドラマのラストカットのような黄金色の瞬間が訪れます。
そして、ソウルという街は不思議です。
ただ歩くだけで、過去と未来の自分が少しずつ重なっていくような気がする。
この地図を片手に、ドラマの続きを歩きに出かけてみてください。
きっとあなたの記憶の中にも、新しいシーンが増えていくはずです。
さあ、あなたも“ドラマの続きを歩く旅”へ。
ソウルの街角で、あなた自身の物語が静かに始まるはずです。
スーツケースの中には、チケットと少しの勇気、そして——
“あのドラマの余韻”を。
📍 まとめ|ソウルで“物語を歩く旅”を

ソウルの街を歩いていると、ふとした瞬間に心がざわつくことがあります。
それは、見慣れた風景の中に「ドラマの残り香」がふいに漂うから。
石畳の路地、カフェの窓辺、夜の漢江の光——
そのどれもが、物語の登場人物たちが残していった“感情の跡”なんです。
この街の魅力は、観光ガイドには載らない“小さな感動”にあります。
たとえば、北村の朝の風、盤浦大橋の虹の光、景福宮に沈む夕陽。
どれも、スクリーンの中ではなくあなた自身の記憶の中で輝いてくれます。
私は20年近くソウルのロケ地を取材してきましたが、訪れるたびに思うんです。
韓国ドラマのロケ地とは、風景ではなく“感情のアーカイブ”だと。
そこに立つと、観る側から“生きる側”へと心が動く。
それこそが、ロケ地巡りのいちばんの魔法だと思っています。
次回は、海の街で“感情を生きる旅”を描く——
釜山編へ。
ソウルの余韻を胸に、次は潮風の物語を歩きましょう。


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