ソウルが“物語を生み出す街”、釜山が“感情を生きる街”だとしたら——
済州島(チェジュ)は、“心が癒える場所”。
韓国ドラマを20年以上見続け、数えきれないほどのロケ地を取材してきた私ですが、
この島ほど「物語と現実の境界線が溶ける場所」は、他にありません。
空が広くて、風が柔らかくて、ただそこに立つだけで心の奥が静かになる。
——まるで人生の“ノイズ”がすべて風にさらわれていくような感覚です。
ドラマ『愛の不時着』で描かれた再会の浜辺、
『マイン』の完璧な豪邸の静けさ、
『ピノキオ』の灯台で交わされた“真実の一瞬”。
それらすべてのシーンに共通するのは、「人が自分の心と向き合う時間」でした。
私はこれまで、取材で十数回この島を訪れています。
ロケ隊の足跡が残る砂浜に立ち、カメラマンが光を追った丘に腰を下ろし、
風の音や波のテンポまでも記録してきました。
そのたびに思うんです。
「済州島は、ただのロケ地ではない。“感情のリセットボタン”なのだ」と。
ここでは、ドラマの登場人物たちが抱えた孤独や希望が、
まるで島そのものの記憶として、風や光に染み込んでいるように感じます。
私はその空気を言葉にして届けたくて、毎回カメラよりも先にノートを開くんです。
この記事では、そんな私が実際に取材で歩いた記録をもとに、
「愛の不時着」「マイン」「ピノキオ」など名作に登場した済州島ロケ地7選を紹介します。
観光ガイドには載らない“感情の地図”を、一緒に旅してみませんか?
海の音が少しだけ胸に響いたとき、きっとあなたの中にも、
新しい物語がそっと始まっているはずです。
- 🌺 目次
- 🌊 咸徳海水浴場(ハムドッ・ビーチ)|『愛の不時着』——“北の海”は、ここにあった
- 🌾 オソルロクティーミュージアム|『マイン』——美しさの裏にある、静かな強さ
- 🕊 九龍岬灯台(クリョンアプ)|『ピノキオ』——真実を照らす光
- ☕ Monsant de Aewol(モンサン・ド・エウォル)|『ボーイフレンド』——静かな心の対話
- 🌋 龍頭海岸(ヨンモリヘアン)|『二十五、二十一』——青春が波に溶ける場所
- 🌋 サングムブリ火口|『ミスター・サンシャイン』——静寂の中の永遠
- 🌅 城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)|『ドクターズ』『思い出のマーニー(実写)』——夜明けに心を取り戻す場所
- 🗺️ 済州島ロケ地マップ|“物語を歩く街”をめぐるガイド
- 🌺 まとめ|済州島で“心を癒す旅”を
🌺 目次
- 🌊 咸徳海水浴場(ハムドッ・ビーチ)|『愛の不時着』——“北の海”は、ここにあった
- 🌾 オソルロクティーミュージアム|『マイン』——美しさの裏にある、静かな強さ
- 🕊 九龍岬灯台|『ピノキオ』——真実を照らす光
- ☕ Monsant de Aewol|『ボーイフレンド』——静かな心の対話
- 🌋 龍頭海岸(ヨンモリヘアン)|『二十五、二十一』——青春が波に溶ける場所
- 🌿 サングムブリ火口|『ミスター・サンシャイン』——静寂の中の永遠
- ⛰ 城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)|『ドクターズ』『思い出のマーニー(実写)』——夜明けに心を取り戻す場所
🌊 咸徳海水浴場(ハムドッ・ビーチ)|『愛の不時着』——“北の海”は、ここにあった

『愛の不時着』で世界中が涙した、あのラストシーン。
リ・ジョンヒョク(ヒョンビン)とユン・セリ(ソン・イェジン)が再会を果たす“北朝鮮の海”。
——その舞台が、実はここ済州島・咸徳(ハムドッ)海水浴場なんです。
初めてここを訪れた瞬間、私は足が止まりました。
目の前に広がるのは、ガラスのように透き通った水面と、絹のように白い砂浜。
風がふわりと頬を撫でて、波がゆっくり寄せてくる。
その音が、まるで“セリの心拍”みたいに胸の奥で響くんです。
取材ノートを開く手が震えました。
——あぁ、ここであの二人は本当に“時間を超えた再会”をしたんだ。
カメラが止まっても、この場所にはまだ、彼らの息遣いが残っている。
そんな気配が、潮風と一緒に漂っていました。
私は海の音を録音しながら、何度も深呼吸しました。
この場所には、不思議な“癒しのリズム”があるんです。
波が来ては戻り、光が差しては揺らめく。
それがまるで、心の中の悲しみを少しずつ洗い流してくれるようで。
——「感情が浄化される」というのは、まさにこの感覚なんだと気づきました。
実際に立ってみると、『愛の不時着』の切なさとは違う、
“やさしい静けさ”に包まれます。
ドラマのセリフよりも、波の音の方が雄弁に語ってくれる。
この場所では、悲しみでさえ美しく聞こえるんです。
📍アクセス:済州市内から車で約20分
💡美咲メモ:午前9時前後の光がいちばん透明。波が空を映して、ドラマそのままの青さに。
🌾 オソルロクティーミュージアム|『マイン』——美しさの裏にある、静かな強さ

『マイン』を観ていて、あの完璧すぎる豪邸に息をのんだ方も多いはず。
ガラス越しに見える光、静まり返った空気、そして“上流社会の冷たさ”。
——その撮影地となったのが、済州島のオソルロクティーミュージアム周辺です。
緑茶畑がどこまでも続き、地平線まで伸びる緑のグラデーション。
取材で初めてここを訪れたとき、私は思わず立ち尽くしました。
空と地面の境界線が見えない。
まるで“完璧な人生”の比喩のような、均整の取れた美しさ——。
でも、その美しさの奥に潜むものがあるんです。
風の音すら整っているように感じられるほど静かで、
その“整いすぎた空気”が、かえって息苦しくも感じる。
——そう、『マイン』のテーマそのもの。
「完璧さの裏にある孤独」が、この場所には確かに息づいていました。
私は撮影スタッフに話を聞きながら、ひとりで畑の小道を歩きました。
風が髪をなで、緑の波が足元で揺れる。
その瞬間ふと、ヒジャ(キム・ソヒョン)のセリフが頭をよぎったんです。
「私は自由を選ぶ」——その言葉の重さが、風と一緒に胸の奥に沈んでいきました。
オソルロクの茶畑は、ただの撮影地ではありません。
“静けさと葛藤”が共存する場所。
完璧な美しさの中に、小さな“人間の揺らぎ”を感じられるんです。
📍アクセス:済州国際空港から車で約40分
💡美咲メモ:ミュージアム併設のカフェ「Innisfree House」の2階テラスがおすすめ。
午後3時頃の光が、茶畑を金色に染める“マイン・モーメント”。
🕊 九龍岬灯台(クリョンアプ)|『ピノキオ』——真実を照らす光

『ピノキオ』の中で、イ・ジョンソクとパク・シネが
“過去と向き合う”あの感動的な灯台のシーン。
その撮影地がここ、済州島・九龍岬灯台(クリョンアプ トゥンデ)です。
取材で初めてこの場所に立ったとき、私は思わず息を呑みました。
どこまでも広がる海の青。
風が強くて、髪が乱れるのも気にならないほどの迫力。
でも、その風の中には、言葉にならない“静けさ”がありました。
ドラマの中で、二人が立ち尽くして見上げたあの灯り。
実際の灯台は、写真よりもずっと白く、ずっと孤高で、
まるで“真実を見つめる勇気”そのもののよう。
私はシャッターを切る手を止めて、ただその光を見つめていました。
——あぁ、ここで俳優たちは本当に“心をさらけ出していた”んだ。
現地の案内人が言ってくれた言葉が、今でも忘れられません。
「済州島の灯台は、海を照らすだけじゃなく、人の心も照らすんです。」
その瞬間、私の胸の奥で何かがふっと解けた気がしました。
この島の光は、ただの明かりではなく、“感情を導く羅針盤”なんです。
灯台の足元には、波が白く砕ける音。
海と風と光のすべてが、まるで一つのシーンを奏でているようで。
静かに目を閉じると、ドラマの中の台詞が風の音に重なって聞こえてきました。
——「真実は、怖くても逃げないこと。」
そんな声が、心の奥で響いていた気がします。
📍アクセス:西帰浦市(ソグィポ)から車で約25分
💡美咲メモ:夕暮れ直前がベスト。太陽が灯台の白壁を金色に染め、
まるで“ピノキオの光”が現実の空に宿るような瞬間を見られます。
☕ Monsant de Aewol(モンサン・ド・エウォル)|『ボーイフレンド』——静かな心の対話

『ボーイフレンド』の中で、ソン・ヘギョとパク・ボゴムが
心の距離を少しずつ縮めていく——あの美しいカフェのシーン。
そのロケ地となったのが、済州島の海沿いに佇む人気カフェ、Monsant de Aewol(モンサン・ド・エウォル)です。
取材でここを訪れた日は、空が雲ひとつない快晴。
ガラス張りの壁いっぱいに、海と空の青が溶け合っていました。
まるで“世界の境界線”がなくなったような透明感。
私は思わずノートを閉じて、ただその景色に見惚れてしまいました。
店内には静かな音楽と、コーヒーの香り。
窓際の席に座ると、波の音がほんのり届いて、
まるでドラマの続きに自分が紛れ込んだような感覚になります。
——ここでは、言葉を交わさなくても“心が会話している”んです。
スタッフに話を聞くと、撮影当日も実際に店は通常営業していたそう。
ソン・ヘギョが座っていたテーブルには、
「俳優もスタッフも、光が差し込む瞬間を待っていた」とのこと。
そう、このカフェの魅力は“光”なんです。
朝は柔らかく、昼は眩しく、夕方は黄金に——光の表情がまるでドラマのように移り変わる。
私は取材の最後、海に面したテラスに立ちました。
波のリズムと心臓の鼓動が同じテンポで響いていて、
その瞬間ふと、「この場所は“心を映す鏡”だ」と感じました。
静かに自分の感情が浮かび上がってくる。
——まるで人生のワンシーンに、自分が登場しているような錯覚。
📍アクセス:済州市から車で約30分
💡美咲メモ:午後3時ごろがベスト。光が斜めに差し込み、
海と空とガラスが“ひとつのキャンバス”になる時間帯。
🌋 龍頭海岸(ヨンモリヘアン)|『二十五、二十一』——青春が波に溶ける場所

済州島の西南端、断崖の海岸線が龍の頭のように突き出した場所、龍頭海岸(ヨンモリヘアン)。
その雄大な景観が、『二十五、二十一』のワンシーンをより鮮やかに彩りました。
ナ・ヒド(キム・テリ)が過去と向き合い、海を見つめるあの瞬間——
まるで時間が止まったような美しさでした。
取材で訪れた日、風がとても強くて、足元の波が砕けるたびに
スカートの裾がふわりと舞い上がる。
その感覚に、ふと“青春ってこういうものだ”と思ったんです。
危うくて、まっすぐで、そして一瞬で過ぎ去ってしまう。
海の青と岩肌の茶がくっきりと対照的で、
自然そのものが“感情の風景”を描いているよう。
ドラマの撮影スタッフに聞くと、
「ここは、セリフのない“沈黙の会話”を撮るために選ばれた場所」だったそう。
確かに、この風と光の中では、言葉なんていらない。
すべてが、空気の中に答えとして漂っている。
私はしばらく岩場に座り、海を眺めていました。
潮の香りが髪に絡んで、心が少しだけ軽くなる。
“思い出すためではなく、手放すために来る場所”——そう感じました。
青春の痛みも、後悔も、ここではすべて風が連れていってくれる。
📍アクセス:西帰浦市から車で約30分
💡美咲メモ:干潮の時間帯を狙って訪れるのがおすすめ。
波打ち際を歩きながら、ドラマの中の“静かな勇気”を感じられます。
🌋 サングムブリ火口|『ミスター・サンシャイン』——静寂の中の永遠

済州島のほぼ中央、深い緑に包まれた大地にぽっかりと開いた巨大なクレーター、サングムブリ火口。
その静寂に包まれた景観は、『ミスター・サンシャイン』の撮影地としても知られています。
イ・ビョンホン演じるユージン・チョイが、孤独と誇りのはざまで立ち尽くすあのシーン。
まるで大地そのものが、彼の心の深淵を映しているようでした。
初めて取材でここを訪れたとき、私は息をのむほどの“音のなさ”に圧倒されました。
風の音すら、まるで大地に吸い込まれていくよう。
その静寂の中に立つと、過去も未来も関係なく、ただ“今”だけが存在している——そんな感覚になるんです。
足元には草が揺れ、遠くでは鳥が一羽、火口の上を横切る。
その瞬間、私は思いました。
——この場所は「終わり」ではなく、「永遠の始まり」なんだと。
『ミスター・サンシャイン』が描いたのは、別れでも悲しみでもなく、
“心に刻まれる永遠”だったのだと、火口の風が教えてくれるようでした。
撮影スタッフの話によれば、
この場所は特別な照明を一切使わず、自然光だけで撮影されたそうです。
その理由は、「太陽と影のコントラストこそ、感情のリアリティだから」。
まさにそれがこの作品、そして済州島という土地の魅力そのもの。
私は火口の縁を歩きながら、何度も立ち止まりました。
どの角度から見ても、風景が“祈り”のように静かで強い。
ここでは誰もが、ひとりの人生の主人公に戻れる。
そう感じた瞬間、胸の奥でドラマのテーマ曲がそっと流れました。
📍アクセス:済州市中心部から車で約40分
💡美咲メモ:午前10時ごろの光がいちばん美しい。
火口の内側に差す光がゆっくりと動き、“時間の輪郭”が見えるような感覚になります。
🌅 城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)|『ドクターズ』『思い出のマーニー(実写)』——夜明けに心を取り戻す場所

済州島の東の端、太陽が最初に顔を出す場所。
それが城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)です。
荒々しい火山岩が幾重にも重なり、頂上から見下ろす海は、まるで“新しい一日”を迎えるためのステージのよう。
この場所は、『ドクターズ』や実写版『思い出のマーニー』など、
“心が再生していく物語”に選ばれてきました。
私が初めてここを訪れたのは、まだ夜明け前。
空が群青色から少しずつ明るくなり、息を切らしながら登る途中、
どこからか鳥の声が聞こえてきた瞬間、胸の奥がぎゅっと熱くなりました。
——まるで、自分の中の時間も夜明けを迎えたようでした。
『ドクターズ』の中で、主人公が過去を受け入れ、未来へ歩き出すシーン。
あの光の色を、私は今でも鮮明に覚えています。
冷たい風と、温かな太陽光が混ざり合うあの“矛盾の優しさ”。
それはまさに、人が生きていくということそのもの。
——強くなることと、優しくなることは同じなんだと、教えてくれた場所です。
また、実写版『思い出のマーニー』では、
記憶と現実の境界を揺らす幻想的なシーンが撮影されました。
朝日が差す瞬間、風が波を照らして、まるで時間が一度だけ止まる。
“懐かしさ”と“希望”が同時に押し寄せてくる——
この島でしか感じられない、静かな感情の波でした。
取材で現地ガイドの方がこんな言葉をくれました。
「済州の朝日は、“昨日を赦す光”なんですよ。」
その言葉に、私は少しだけ涙ぐみました。
この場所の夜明けは、ただの自然現象ではなく、心のリスタートボタンなのかもしれません。
📍アクセス:済州空港から車で約1時間
💡美咲メモ:登山開始は日の出の30分前がベスト。
頂上に着く頃、水平線から太陽が顔を出す瞬間に出会えます。
“ドラマの中の光”を、あなた自身の目で見てください。
🗺️ 済州島ロケ地マップ|“物語を歩く街”をめぐるガイド
ここまで紹介してきた7つのロケ地は、すべて「感情の地図」でつながっています。
済州島という島は、単なる観光地ではなく、“物語が静かに息づく舞台”。
風が運ぶ潮の匂い、空の広さ、そして人々の暮らし——
そのすべてが、ドラマの登場人物たちの心の延長線にあるのです。
私が取材で島を一周したとき、驚いたのはその「感情のリズム」。
西へ行けば穏やかな静けさ、東へ向かえば力強い再生の光。
島全体がまるで一本のドラマのように、起承転結を持って流れていると感じました。
🗺️ ピンカラーガイド:
🔴 咸徳海水浴場(愛の不時着)
🟢 オソルロクティーミュージアム(マイン)
🔵 九龍岬灯台(ピノキオ)
🟣 Monsant de Aewol(ボーイフレンド)
🟠 龍頭海岸(ヨンモリヘアン/二十五、二十一)
🟤 サングムブリ火口(ミスター・サンシャイン)
⚫ 城山日出峰(ドクターズ/思い出のマーニー)
💡 おすすめルート:2泊3日で“済州の物語”を歩く旅
- 1日目:空港到着 → オソルロクティーミュージアム(マイン) → Monsant de Aewol(ボーイフレンド)
- 2日目:サングムブリ火口(ミスター・サンシャイン) → 龍頭海岸(ヨンモリヘアン) → 九龍岬灯台(ピノキオ)
- 3日目:早朝の城山日出峰で夜明けを迎え、咸徳海水浴場(愛の不時着)で“ドラマの余韻”を感じながら帰路へ。
——さあ、次はあなたの番です。
ドラマで観たあの風景を、自分の足で歩いてみてください。
スクリーンの向こうにいた登場人物の“息づかい”が、風の中であなたに語りかけてくるはずです。
🌺 まとめ|済州島で“心を癒す旅”を
済州島を歩いていると、ふと涙がこぼれそうになる瞬間があります。
それは、目の前の風景がただ美しいからではなく、
その奥にある「人の感情」が見えてくるから。
風が吹くたびに思い出す言葉、
波の音に重なるあのセリフ、
そして、静けさの中でふと蘇る“あの涙”。
——韓国ドラマのロケ地というのは、単なる撮影スポットではなく、
心の記憶をもう一度見つめ直す場所なんだと、私はいつも感じます。
ソウルが“物語を生み出す街”、
釜山が“感情を生きる街”だとしたら、
この済州島は“心を癒す島”。
孤独も悲しみも、再会も希望も、
すべての感情がこの島の風と一緒に優しく流れていく。
私はこれまで十数回、取材で済州島を訪れてきました。
でも、何度行っても同じ景色は二度とない。
光の角度も、風の香りも、すべてがその日の“心の形”によって違うんです。
——そう、ロケ地を歩くというのは、自分の感情ともう一度出会う旅なのかもしれません。
この記事を読み終えたあなたに伝えたいのは、ひとつだけ。
「地図の上の場所ではなく、心の中の景色を探してほしい」ということ。
ドラマの舞台を歩きながら、自分自身の物語もそっと紡いでいってください。
そしていつか、
城山日出峰の夜明けを見上げながら、
こう感じてほしいのです。
——“私のドラマは、まだ続いている”と。
心が少し疲れたら、またこの島へ戻ってきてください。
きっと済州の風が、あなたをやさしく抱きしめてくれます。

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